【イオン】50年に店舗の温室効果ガス排出をゼロに、新目標発表
イオンは3月28日、2050年までに店舗で排出する二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を総量でゼロにする目標を盛り込んだ「イオン 脱炭素ビジョン2050」を発表した。
中間目標として、店舗で排出する二酸化炭素の総量を30年までに10年比で35%削減する。
目標達成に向けて、店舗・事業所の二酸化炭素発生源の約9割を占める電力使用について、省エネの取り組みを進めて年1%以上の削減を目指す。また、標準的な店舗に比べて二酸化炭素排出量を50%削減する「次世代スマートイオン」の開発に着手する。
次世代スマートイオンのモデルとなる「イオンモール座間」(神奈川県、18年3月開業)では、1000キロワットの太陽光発電設備や最新の省エネ機器などを導入、二酸化炭素排出量を10年比で30%削減できる見込みだ。
また、店舗や事業所での再生可能エネルギーの調達を増やすために、子会社のイオンディライトは19年度から電力事業に進出する。千葉市にあるイオン本社では18年3月から使用電力を水力発電由来に切り換え、再生エネ100%化を実現した。今後は、グループ店舗でも地域の再生エネの購入を増やしていく。