イオンは8月8日、マレーシアで直営するドラッグストア「イオンウエルネス チェラスセラタン店」(セランゴール州)の店内に医師が常駐するクリニック(診療所)を開設する。ドラッグストアにクリニックを併設するのは、同国では初めての事例。
マレーシアでは医療施設の数が人口10万人当たりで約7施設(2014年、マレーシア保健省調べ)と限られており、受診に時間がかかるなど医療環境は十分とはいえない。一方、医師による処方箋がなくても薬剤師の判断で一定の分野の薬を処方できるため、薬剤師の役割が大きい。
イオンがドラッグストアに併設するクリニックでは、医師が診察や予防接種のほか、イボやほくろの除去など簡単な手術も行う。薬剤師は採血・血液検査、血圧や体重の測定などとともに、薬物治療や生活改善指導を行う。
イオンは現在、マレーシアでドラッグストアを45店舗運営している。