クスリのアオキ(石川県白山市)が発表した2016年5月期の業績は、営業利益が前期比16.1%増の90億円と過去最高を記録した。同社は期初には2.4%の減益予想を立てていたが、既存店売上高が好調に推移したため昨年12月に12.1%増の87億円に上方修正。結果的には予想をさらに上回る増益となった。
期中に過去最多となる52店舗を新設した効果もあって、売上高が21.1%増の1634億円と大きく伸びた。利益率の高い調剤の売上高が22.4%増えたことが増益につながった。ドラッグストア併設型の調剤薬局は25店舗を新規開設した。
同社は11月21日付けで持ち株会社体制に移行、クスリのアオキホールディングスが現クスリのアオキに代わって株式を上場する。持ち株会社化することで事業会社の意志決定を速めると共に、M&A(買収・合併)をしやすくする狙いもある。
17年5月期の業績は、売上高が18.2%増の1910億円、営業利益が0.7%増の90億円を見込む。