イオングループの金融事業を統括するイオンフィナンシャルサービス(イオンFS)は10月4日、クレジットカード子会社のイオンクレジットサービス(東京都千代田区)を吸収合併すると発表した。
イオンクレを吸収合併することでグループ横断での経営資源の戦略的活用を進めるとともに、グループ外との決済・ポイント連携などに関する意思決定を迅速化する。12月1日に合併契約を結び、2023年上期に合併手続きを完了する予定。
イオンクレの22年2月期の営業収益は1495億円、営業利益は72億円だった。イオンクレはイオンFSの完全子会社のため、合併によるイオンFSの連結業績に与える影響は少ない。
イオンFSにはイオンが48.08%(22年2月末時点)を出資しており、イオンFS傘下にはイオン銀行、イオン保険サービスなどの国内金融事業会社のほか、香港、タイ、マレーシアなどの海外子会社がある。
同日発表したイオンFSの22年3〜8月期の連結業績は、営業収益が2215億円、営業利益が前年同期比4.2%減の318億円、純利益が0.3%増の182億円だった。住宅ローンの貸出残高やカードショッピング取扱高は増加したが、キャッシングの利用が減少。IT投資負担の増加で営業減益となった。海外事業は好調だった。