西友(東京都北区)は6月、ネットスーパー専用倉庫と実店舗を一体化したハイブリッド型の店舗を東京都練馬区にオープンする。1階が売り場で2階がネットスーパー専用フロアとなっており、ネットスーパー用の在庫を置き、作業スペースも設ける。
同社は現在、ネットで注文を受けた商品を売り場店頭からピックアップしてバックヤードに運び、専用箱に入れて出荷している。専用フロアを設けることでオペレーションの効率化と受注量の拡大を図る。
西友はスマートフォン向けゲーム開発やネット通販サイトの運営などを手がけるディー・エヌ・エー(東京都渋谷区)と共同でネットスーパー「SEIYUドットコム」を運営しており、会員数は120万人超、2015年の売上げは前年比30%増と好調に推移しているという。
親会社の米ウォルマートもネットと店舗を連携させたマルチチャネル型の事業を強化しており、西友もネットスーパー関連の投資を強化する。
その一環として、「西友市ヶ尾店」(横浜市青葉区)ではネットスーパー専用スペースを拡張、年内に1日当たりの受注可能件数を2.5倍に増やす。4月21日以降、同店舗からの配送エリアを順次、拡大していく。