大丸松阪屋百貨店やパルコなどを傘下に持つJ.フロントリテイリングは9月27日、2023年2月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比約2.5倍の235億円になりそうだと発表した。従来予想に比べて25億円の上方修正となる。
売上高に当たる売上収益は、3月下旬にまん延防止等重点措置が解除されてから回復基調に転じたものの、7月以降の感染症再拡大で回復ペースが鈍化したことから、前期比4.4%増の3460億円と従来予想を240億円下回る見通し。
一方、経費削減によって売上収益の落ち込みをカバーし、営業利益は増加する見込み。ショッピングセンター事業における助成金受け入れや持ち分法投資利益の増加も、増益に寄与する。
純利益については従来予想から45億円引き上げ、前期比約3.7倍の160億円とした。