イオン、クスリのアオキの株式売却などで324億円の特別益1

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 イオンは2月23日、保有するクスリのアオキ(石川県白山市)の株式をすべてダイエーが設定した退職給付信託に売却した。これに伴い2016年2月期連結決算で188億円の特別利益を計上する。

 イオンはクスリのアオキの発行済み株式の10.02%を保有する第2位の株主だったが、保有比率はゼロとなった。クスリのアオキは地盤とする北陸から中部、関東などへ店舗網を広げており、16年5月期には売上高が前期比21.5%増の1640億円を見込むなど、急速に業績を伸ばしている。同社はイオングループのドラッグストア連合であるハピコムのメンバーとなっている。

 また、イオン子会社のイオンリテールは退職給付信託を含む年金資産が退職給付債務に対して大幅に積立超過の状況となっていることから、22日付けで退職金給付信託の一部を解約、約136億円の特別利益が発生する。

 これにより、イオンが16年2月期計上する特別利益は計324億円となるが、12日に下方修正を発表した当期利益50億円(前期比88.1%減)の予想に変更はない。

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