ウォルマート、米医療保険大手のユナイテッドヘルスと提携 独自の保険商品など

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ウォルマートの「ウォルマート・ヘルス」のイメージ
ウォルマートは、店舗併設型の診療所「ウォルマート・ヘルス」を27カ所設置している

 米ウォルマートは9月7日、米医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(United Health Group)と10年間の包括提携を結んだと発表した。高齢者向けの独自の医療保険商品を提供するほか、ユナイテッドヘルスのネットワークを生かして、店舗併設のクリニック(診療所)「ウォルマート・ヘルス」の利用者を増やす。

 両社は2023年1月をめどに、共同ブランドの医療保険「ユナイテッドヘルスケア・メディケア・アドバンテージ・ウォルマート・フレックス(UnitedHealthcare Medicare Advantage Walmart Flex)」の提供を始める。

 米国では公的医療保険として、低所得者向けで全額公費負担のメディケイド、高齢者向けのメディケアがある。メディケアのうち民間保険会社が提供するのが、メディケア・アドバンテージで、一般的に公的プランに比べてカバーされる治療の範囲が広く、治療費の自己負担額が少ない。両社はこのメディケア・アドバンテージで共同ブランドの保険商品を65歳以上の高齢者に提供する。

 また、ウォルマートは21年、オンライン診療サービスのMeMD(ミーエムディ)を買収してウォルマート・ヘルスを拠点としたオンライン診療を行っている。ウォルマート・ヘルスは23年1月から、ユナイテッドヘルスの医療機関ネットワークに加入する。これにより、ユナイテッドヘルスの保険加入者は、ウォルマート・ヘルスのオンライン診療を利用できるようになる。

 ウォルマートは19年からウォルマート・ヘルスの展開を始めた。ウォルマート・スーパーセンターに併設する形で、アーカンソー州、フロリダ州、ジョージア州、イリノイ州に27カ所の拠点を構えている。

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