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【イオン】 3~11月期は6割の営業増益、GMSは258億円の赤字

 イオンが発表した2015年3~11月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比18.9%増の6兆360億円、営業利益が63.8%増の808億円だった。

 売上高の3分の1を占めるGMS(総合スーパー)事業は天候不順による売上げ不振から販売促進費を追加投入したことや大型店活性化に伴う投資負担の増加などで258億円の営業赤字(前年同期は152億円の赤字)となったものの、SM・DS(スーパーマーケット・ディスカウントストア)事業やドラッグ・ファーマシー事業が増益に貢献した。クレジットカードなど総合金融事業とイオンモールを中心とするディベロッパー事業も増益だった。

 SM・DS事業は15年3月にマルエツやカスミなど3社が統合して発足したユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)を連結化した効果などで、営業収益が26.9%増の2兆2916億円、営業損益は前年同期の143億円の赤字から74億円の黒字に転換した。

 ドラッグ・ファーマシー事業も15年2月期に連結子会社化したウエルシアホールディングスが期初から連結業績に寄与したことで、営業収益が約3.7倍の4406億円、営業利益が約6倍の123億円に増えた。

 イオンは16年2月期通期で営業収益が前期比13.0%増の8兆円、営業利益が23.8%増の1750億円を見込む。