ドラッグストアのカワチ薬品(栃木県小山市)は10月28日、2015年3月期の連結営業利益予想を前期比41.5%減の42億円に下方修正した。従来予想では15.6%増の83億円を見込んでいたが、一転して3期連続での減益となる。
消費増税前の駆け込み需要の反動減に加えて、夏場の天候不順や他業態を含めた価格競争の激化などを受け、同社の既存店売上高は4~9月の累計で前年同期比3.9%減と苦戦している。横浜ファーマシー(青森県)の連結効果もあって15年3月期の売上高は10.8%増の2690億円となる見込みだが、従来予想を110億円下回る。
また、減損損失67億円と店舗閉鎖損3億円を特別損失として計上するため、通期の最終損益は43億円の赤字(前期は20億円の黒字)に転落する。
同日発表した14年4~9月期の連結業績は、売上高が10.5%増の1353億円、営業利益が49.7%減の19億円、純損益は58億円の赤字(前年同期は24億円の黒字)だった。