イオンが発表した2014年3~8月期の連結業績は、営業利益が前年同期比41.2%減の433億円だった。前下半期からダイエーを連結化したことで売上高に当たる営業収益は3兆4315億円と15.1%伸びたが、主力のGMS(総合スーパー)事業、SM・DS(食品スーパー・ディスカウントストア)・小型店事業が不振だった。
GMS事業はプライベートブランド(PB)「トップバリュ」の価格を消費増税後も据え置くなど低価格路線を強化したが、主要事業会社のイオンリテールでは既存店売上高が1.8%のマイナスとなり、粗利益率も悪化、75億円の営業赤字に陥った。ダイエーも102億円の営業赤字で、GMS事業は131億円の赤字だった。
SM・DS・小型店事業の営業利益は81.4%減の12億円。食品スーパーのマックスバリュ東北、同西日本など減益となったほか、同中部は5億円の赤字。コンビニエンスストアのミニストップも35.2%減の20億円と振るわなかった。
一方、クレジットカードなどの総合金融事業の営業利益は42.3%増の210億円と好調で、イオンモールなどディベロッパー事業は6.4%減の186億円と微減益だった。
15年2月期通期の連結業績については従来予想を変更せず、営業収益が9.5%増の7兆円、営業利益は16.7~22.5%増の2000億~2100億円を見込む。