イオンは3月14日、最終年度の2017年2月期に連結営業利益2800億円以上の達成を目標とする3ヵ年の中期経営計画を発表した。
14年2月期を最終年度とする中期経営計画で進めてきた「アジア」「都市」「シニア」「デジタル」の4つのシフトをさらに加速、中国や東南アジアで大型ショッピングセンターの出店を増やし、17年2月期には海外売上高1兆円を目指す。
都市部では14年2月期で黒字化した小型スーパー「まいばすけっと」や小型ディスカウントストア「アコレ」の出店を加速すると共に、都市部に多くの店舗を持つ連結子会社、ダイエーとイオンマーケット(旧ピーコックストア)のてこ入れを図る。
売上高に当たる営業収益は、17年2月期で8兆円を目標とする。
一方、14年2月期の連結業績見通しについては下方修正を発表、2000億?2100億円を見込んでいた営業利益については、1700億円となったようだ。増益予想から一転、前期比10.8%の減益となる。純利益も従来予想を350億円下回る400億円となり、前期に比べて46.3%の減益となったようだ。
GMS(総合スーパー)事業で下期の売上高が衣料品を中心に不振だったこと、SM(スーパーマーケット)事業で競争激化などから売上高、粗利益額とも計画を下回ったことが大きな要因。営業収益についてはイオンマーケットとダイエーの新規連結効果から従来予想を4000億円上回り、前期比12.6%増の6兆4000億円となったようだ。