イオンが発表した2014年2月期上半期(3~8月)の連結業績は、小型店「まいばすけっと」や海外での積極出店などで売上高に当たる営業収益は前年同期比9.3%増の2兆9818億円と伸びたが、SM(スーパーマーケット)事業の不振などで営業利益は1.4%増の737億円と微増にとどまった。
企業買収に伴い前期まで計上していた負ののれん償却益がなくなり経常利益は6.5%減の770億円、減損損失など特別損失の計上を前年同期より約185億円増やしたことで純利益は15.9%減の235億円と共に減益となった。
セグメント別の営業利益では、GMS(総合スーパー)事業は前年同期が48.7%減と落ち込んでいた反動で41.9%増の110億円と伸びたものの、ドラッグストアなど他業態との価格競争もあってSM事業が62.6%減の36億円と足を引っ張った。先行投資費用がかさんだ戦略的小型店事業と中国事業もそれぞれ24.6%減の24億円、約16億円の赤字(前年同期は約2億8000万円の黒字)と振るわなかった。
一方、クレジットカードや銀行など総合金融事業は13.6%増の147億円、ショッピングセンター開発のディベロッパー事業が2.2%増の199億円、室内遊園地や施設管理などサービス事業が17.8%増の116億円と堅調で、この3事業で会社全体の6割強に当たる462億円の営業利益を稼ぎ出した。