イオンが発表した2013年3~5月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比9.9%増の1兆4616億円、営業利益が9.8%増の347億円と増収増益だった。営業利益は第1四半期としては過去最高を更新した。
GMS事業ではプライベートブランドの「トップバリュ レディーミール」などの拡販に努めた結果、営業利益が前年同期に比べて約2倍の35億円に増えた。中核事業会社であるイオンリテールの既存店売上高は0.7%増と前年実績を上回った。
SM事業の営業利益は78.6%減の8億円、ミニストップなど戦略的小型店事業は2億円の営業赤字を計上した。
一方、小売り以外の事業が全体の収益を支えた。カードショッピングの取り扱い拡大などで総合金融事業の営業利益は33.8%増の84億円、イオンモールを中心とするディベロッパー事業は7.5%増の110億円、設備管理のイオンディライト、室内遊技場運営のイオンファンタジーなどサービス事業も13.5%増の46億円で、この3事業で会社全体の営業利益のほぼ7割を稼ぎ出した。