【米JCペニー】 既存店16.6%減収で4億ドル超の営業赤字、2~4月期
米大衆百貨店大手JCペニーの2013年2~4月期決算は、既存店売上高が前年同期比16.6%減と大幅な落ち込みが続き、営業損益は4億8600万ドル(約490億円)の赤字と前年同期(2億2600万ドルの赤字)より赤字幅が広がった。
同社では前CEO(最高経営責任者)のロン・ジョンソン氏が行った急激な価格政策およびマーケティング戦略の変更で業績が急落、4月8日付で元CEOのマイク・ウルマン氏が経営トップに返り咲いて立て直しを進めているが、客離れの動きが止まらなかった。
売上高は16.4%減の26億ドル、最終損益は3億4800万ドルの赤字だった。ウルマンCEOは婦人服の主力プライベート・ブランド「セント・ジョンズ・ベイ」の販売を再び強化したり、落ち込んだオンライン販売の改善を図ったりするなど、脱ジョンソン路線による原点回帰に舵を切っている。
商品入れ替えに伴って値下げ処分が増加、粗利益率が前年同期の37.6%から30.8%に悪化したことも営業赤字の要因となった。