イオンが発表した2012年3~11月期の連結業績は、主力のGMS(総合スーパー)事業が苦戦した影響で営業利益は前年同期比5.5%減の961億円となった。
GMS事業の大部分を占めるイオンリテールは既存店が1.4%の減収、粗利益率も0.3ポイント悪化し、営業利益は71.0%の大幅減で22億円となった。
一方、SM(スーパーマーケット)事業は前期に買収したマルナカおよび山陽マルナカの業績が上乗せされた効果で、営業利益は15.6%増えて113億円。イオンクレジットサービスを中心とした総合金融事業は47.1%増の208億円、イオンモールが主体のディベロッパー事業も3.8%増の284億円と営業増益を達成した。
売上高に当たる営業収益については出店や買収効果などにより全部門で増収を確保、連結ベースでは9.9%増の4兆1204億円となった。また、持分法投資利益が約17億円増えたことなどで経常利益は2.2%増の1171億円と増益を確保した。
13年2月期通期の業績予想は従来通りで、営業収益は8.5%増の5兆6500億円、営業利益は7.3~12.4%増の2100億~2200億円、経常利益は3.6~8.4%増の2200億~2300億円を見込む。