2012年2月期の既存店売上高が6.7%増と絶好調で、1831億円の営業利益を上げたセブンーイレブン・ジャパンは13年2月期、前期の1201店舗を上回る1350店舗と過去最多の新規出店を計画、営業益を1950億円(6.5%増)に伸ばす見通し。プライベートブランドの「セブンプレミアム」が収益を押し上げており、強気の出店で他社を引き離す。
低迷が続いていたイトーヨーカ堂は12年2月期に前期比4.9倍の105億円に営業利益を伸ばし、4年ぶりに100億円の大台に乗せた。10年の年末商戦からキャッシュバックセールなどの過度な値引き販促を止めたことで粗利益率が改善したことや不採算店の閉鎖を進めたことが増益要因。不採算店閉鎖は一段落し、今期は8店舗を新設(1店舗を閉鎖)する計画。新店はモールタイプの「アリオ」と食品スーパー型が中心となる。今期の営業利益は27.9%増の135億円と3期連続の増益を予想している。
震災後の復興需要で12年2月期は既存店売上高が1.5%増、149億円(68.5%増)と過去最高益だったヨークベニマルは、今期も既存店ベースで2.0%の増収を予想。復興需要は続く見込みだが、前期より4店舗を多い12店舗を新設するため投資負担が増加。また、競争激化で粗利益率の悪化が見込まれることなどから営業利益は17.1%減の124億円となりそうだ。