セブン&アイ・ホールディングスが発表した2012年2月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前期比6.5%減の4兆7863億円、営業利益が20.0%増の2920億円だった。利益の7割以上を稼ぎ出すコンビニエンスストア事業が日米ともに堅調で9.8%の営業増益となり、07年2月以来となる過去最高益を更新した。
イトーヨーカ堂の収益改善と震災後の復興需要によるヨークベニマルの好調で、スーパーストア事業の営業利益が倍増、そごう・西武も不採算店閉鎖などが奏効し営業益が1.8倍に伸びたことも最高益につながった。
営業収益が減少したのは米国セブンーイレブン・インクの会計基準変更が要因。従来基準での営業収益は5兆3075億円で3.7%の増加だった。セブンーイレブンの加盟店売上高を含めたグループ売上げは8兆481億円で6.6%増。
13年2月期も過去最高益の更新を見込んでおり、営業利益は7.9%増の3150億円と国内小売業としては初の3000億円突破を予想する。営業収益は5兆600億円で5.7%増となる見通しだ。