マツモトキヨシホールディングスは13日、ジャスダック上場のミドリ薬品(鹿児島市)を買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)と株式交換で同社の全株式を取得する。マツモトキヨシの九州での店舗数は21店舗(直営のみ)にとどまっているが、ミドリ薬品は同地域で152店を展開しており、九州での地盤を一気に強化できる。
マツモトキヨシとミドリ薬品は2006年2月に業務・資本提携、その後、07年9月にフランチャイズ(FC)契約を結んでマツモトキヨシのFC店舗を鹿児島県内で3店舗運営するなど親密な関係にあった。
TOB期間は16日~12月14日。53.44%を保有するミドリ薬品の創業者一族はTOBに応募する見込み。TOBで取得できなかった株式については、株式交換で全株を取得する。
ミドリ薬品の09年2月期の連結業績は、売上高が246億円、営業利益が1900万円、純損益は3億円の赤字。
一方、マツモトキヨシが13日に発表した09年4~9月期の連結業績は、売上高が前年同期比0.4%増の1976億円、営業利益が10.5%増の80億円、純利益が38.7%増の48億円だった。売上高は伸び悩んだものの、広告宣伝費などの経費削減によって2ケタ増益を確保した。