ドラッグストア大手のカワチ薬品(栃木県小山市)の2012年3月期の連結売上高は、東日本大震災の影響で2年ぶりの減収となりそうだ。同社は約200店舗のうち震災による被害の大きかった宮城県、福島県に35店舗を展開しており、被災地域における消費の落ち込みが影響しそう。原子力発電所の事故に伴う避難指示のため営業を停止している店舗も1店舗ある。
12年3月期の売上高は前期比4.5%減~0.2%減の2250億~2350億円を見込む。ただ、営業利益については15.0~18.7%増の92億~95億円と増益を確保できそうだ。
同社の11年3月期の連結業績は、売上高が1.4%増の2355億円、営業利益は7.9%増の80億円だった。商品別の売上高では、医薬品は前期比横ばいだったが、全体の半分近くを占める食品が2.1%増、化粧品も2.1%伸びた。