米アマゾン、1〜3月期のオンライン売上高は3%減、前年の反動で
米アマゾン・ドットコムの2022年1〜3月期のオンライン売上高は、前年同期比3%減の511億ドル(約6兆6000億円)だった。前年同期はコロナ禍に伴うEコマース需要の増加で41%増(為替変動の影響を除く)の529億ドルとなっていたことから、その反動で減収となった。
一方で、子会社のホールフーズ・マーケットを中心とするフィジカルストア(リアル店舗)の売上高は17%増の45億ドルだった。消費者の外出が増え、リアル店舗への客足が戻った。
そのほかの事業は、アマゾンのEコマースサイトに出店する第三者向から受け取る手数料など(サードパーティ・セラー・サービス)が7%増の253億ドル、有料のアマゾンプライム会員などサブスクリプションサービスが11%増の84億ドル、広告サービスが23%増の78億ドル、クラウドサービスのAWSが37%増の184億ドルといずれも増収だった。
会社全体の1〜3月期の業績は、売上高が7.3%増の1164億ドル、営業利益が58.6%減の36億ドルと増収減益だった。商品原価や物流費の増加が響いた。また、EV(電気自動車)ベンチャーのリヴィアンの株式評価損を計上したことで、純損益は38億ドルの赤字(前年同期は81億ドルの黒字)となった。