【イオン】GMS事業の営業益はほぼ2倍の420億円、11年2月期
イオンが発表した2011年2月期の連結業績は、営業収益(売上高と不動産収入などの合計)が前期比0.8%増の5兆965億円、営業利益が32.4%増の1723億円と4期ぶりの増収増益となった。
中核となるGMS(総合スーパー)事業で営業利益が前期の212億円から420億円にほぼ倍増。全体の増益額421億円のうち半分がGMS事業の貢献によるものとなった。GMS事業の増益は、販売管理費を前期に比べて293億円削ったことが主因。連結ベースでは448億円の販管費削減を実施した。
また、GMS事業の大半を占めるイオンリテールの既存店売上高は10年3~8月はマイナスだったものの、9月以降はプラスに転じ、年度後半からは売上げが回復基調となった。さらに、在庫の圧縮によって衣料品の粗利益率が1.6ポイント改善したことなども増益に結びついた。
12年2月期のGMS事業の業績は、営業収益が前期比1.2%増の2兆8637億円、営業利益が16.2%増の488億円を見込む。