マツモトキヨシホールディングスが発表した2011年3月期の連結業績は、昨年4月1日に連結子会社のミドリ薬品(鹿児島市)と持分法適用会社のラブドラッグス(岡山市)を完全子会社化した効果もあって、売上高は前期比9.0%増の4281億円となり、粗利益率も27.8%と0.4ポイント改善したものの、販売管理費が1037億円と11.8%増えたため、営業利益は3.9%増の154億円にとどまった。
10年3月期に営業利益で逆転された業界2位のサンドラッグとの差は、11億円から37億円に広がった。今後は、グループの売上規模を生かした仕入原価の低減や物流の集約化、システム統合などによるコスト削減などが急務となる。
12年3月期の業績は、売上高が5.1%増の4500億円、営業利益は7.2%増の166億円を見込む。サンドラッグの業績予想は売上高3900億円(8.1%増)、営業利益212億円(10.4%増)となっており、営業利益の差はさらに広がりそうだ。