セブン&アイ・ホールディングスが発表した2010年度上半期(3~8月)の連結業績は、収益の柱となるセブン-イレブン・ジャパン(SEJ)が堅調だったことから増収増益となった。営業収益(売上高と不動産収入などの合計)は前年同期比0.5%増の2兆5591億円、営業利益は1.0%増の1193億円だった。減損損失が減ったことなどから純利益は42.9%増の624億円となった。
第1四半期(3~5月)の営業利益は11%減だったが、第2四半期(6~8月)は猛暑効果でSEJの業績が伸びたこともあって12%の営業増益となり、上半期での増益を確保した。円高の影響で営業収益が340億円、営業利益が7億円下ぶれした。
セブン&アイの2011年2月期通期の業績は、営業収益が5兆1400億円(前期比0.6%増)、営業利益が2400億円(5.9%増)、純利益が1000億円(122.8%増)を見込む。従来予想より営業収益を600億円下方修正したが、利益見通しは据え置いた。前年下期に計上したそごう・西武ののれん償却負担がなくなることで、純利益は大幅に増える。