イオンが発表した2009年8月中間期(3-8月)の連結業績は、最終損益が146億円の赤字(前年同期は160億円の赤字)で中間期としては2期連続の赤字となった。前年は通期でも27億円の最終赤字だったが、10年2月期通期では75億~150億円の黒字を見込む。中間期の営業収益は前年同期比3.1%減の2兆5266億円、営業利益は39.5%減の354億円だった。
セグメント別の営業利益では、イオンモールを中心とするデベロッパー事業だけが前年同期比プラスで169億円(6.0%増)、全体の営業利益の5割を稼ぎ出した。総合スーパー、食品スーパーを中心とする総合小売事業の営業利益は12億円(93.1%減)とぎりぎり黒字を確保した。ブルーグラス、コックスなどの専門店事業は38億円の営業赤字(前年同期は9億円の赤字)だった。サービス事業ではイオンクレジットサービスが過払い金の返還負担で大幅減益となったことなどから営業利益は23.6%減の195億円にとどまった。
主要企業別では、昨年8月21日付けでイオンの小売事業を継承したイオンリテールの既存店売上高が6.2%減と苦戦、営業利益は4億円と赤字すれすれの水準だった。価格攻勢を強めたことなどから客数は0.7%増とわずかに前年を上回ったものの、客単価が6.8%減と落ち込んだ。