米アマゾン、10億ドルのファンド設立、物流関連の新技術に投資
米アマゾン・ドットコムは、物流関連の新技術に投資する10億ドル(約1290億円)の投資ファンドを設立したことを明らかにした。宅配業務や物流、サプライチェーンマネジメントの分野において、ロボティクスや人工知能(AI)などのテクノロジー企業に投資する。
ファンド名は「アマゾン・インダストリアル・イノベーション・ファンド」(AIIF)で、米国内外のベンチャー企業や新テクノロジーの開発に取り組む企業に投資する。配達スピードの向上や物流施設における従業員の労働環境改善などを主な目的とする。
第1ラウンドの投資は、配送センター内での労働安全性を高めるウェアラブル機器や人と協働するロボット技術に絞って投資を実行するとしている。
AIIFではすでに、ウェアラブル安全機器のModjoul(サウスカロライナ州)、コンピュータビジョンとAIを活用した在庫管理ソリューションを開発するVimaan(カリフォルニア州)、二足歩行ロボットを開発するAgility Robotics(オレゴン州)など5つのスタートアップ企業に投資した。