ドラッグストア大手のカワチ薬品が発表した2011年4~6月期の連結業績は、東日本大震災の影響による自粛ムードや商品の供給不足などもあり、売上高は前年同期比11.0%減の522億円に落ち込んだ。しかし、値下げ販売が減ったことなどで粗利益率が23.5%と前年同期より3.5ポイントも改善、営業利益は71.7%増の24億円に伸びた。
販促活動を自粛したことが宣伝広告費の削減につながり、販売管理費が5億円減少したことも大幅増益の要因となった。
同社は震災や原子力発電所事故の影響が大きい北関東や東北に店舗が多いため、既存店売上高は4月が前年同月比13.5%減、5月が12.0%減、6月が11.4%減と苦戦が続いている。