ドラッグストア大手のカワチ薬品は、省エネルギー支援サービスのファーストエスコの協力を得て、エネルギー消費量を16.8%削減することに成功した。導入した設備は空調間欠制御システム、冷凍機インバータ制御、冷蔵オープンケースの防露ヒーター制御などで、店内照明も省エネ型のものに入れ替えた。
群馬県を地盤とする食品スーパーのとりせんも、ファーストエスコの支援によって年間の消費電力を10%削減した。省エネによって浮いたコストの一部をファーストエスコに報酬として支払う契約形態となっている。
ファーストエスコは2010年春の改正省エネルギー法によって、多店舗展開するスーパーやコンビニエンスストア、飲食店などに課せられる企業ベースでの温室効果ガス排出量の報告義務に対応するためのシステムとして「統合エネルギー管理システム」も開発。電気・水道料金などの請求書を各店舗で入力すれば、エネルギー計測器のデータと合わせて自動的に省エネ法に基づく定期報告書を作成できるようにした。