【ダイイチ】同業のいちまるに資本参加、仕入れなどで提携
北海道帯広地区と旭川地区が地盤の食品スーパー、ダイイチは11月17日、同じ帯広市に本部を置く同業のいちまると資本・業務提携を結ぶと発表した。いちまるが実施する第三者割当増資を引き受けて最大で19%を出資する。
両社は商品の共同仕入れなどによってコスト削減を図ると共に、物流や販売の面でも連携を図る。
道内ではアークス、イオン、コープさっぽろの3強体制がほぼ固まっており、中小独立チェーンが単独で生き残るのは難しい状況となっている。ジャスダック市場に上場するダイイチがいちまるに助け船を出す形の今回の資本・業務提携だが、出資比率は最大でも19%でダイイチが経営の支配権を握るわけではなく、提携関係がどこまで深まるかは未知数だ。
ダイイチの2011年9月期の売上高は298億円で店舗数は21店舗、いちまるの11年2月期の売上高は106億円で店舗数は14店舗となっている。
なお、ダイイチは18日開催の取締役会で社長の小西保男氏(64歳)が代表権を持ったまま会長となり、副社長の鈴木達雄氏(同)が社長に昇格する人事を決めた。