【イオン】販管費530億円削減で営業益67％増、３～11月期
イオンが発表した2010年３～11月期連結決算は、販売管理費を530億円削減した効果で営業利益は前年同期比66.7％増の933億円となった。同社は３～８月期段階で販管費を501億円削減していたが、９～11月でさらに29億円の経費をカットした。
米衣料品専門店タルボットの株式売却益177億円を特別利益に計上、クレジットカード子会社の利息返還損失引当金や減損損失などの特別損失が243億円減ったことから純損益は前年同期の99億円の赤字から491億円の黒字に転換した。
売上高は0.3％減の３兆3350億円、売上総利益は3.4％減の8989億円だったが、不動産収入などその他の営業収入は4.0％増えて3972億円だった。
セグメント別の業績は、総合スーパーや食品スーパーなどの総合小売事業の営業収益（売上高と不動産収入などの合計）が1.1％増の３兆366億円、営業損益は21億円の赤字から297億円の黒字に浮上。衣料品やスポーツ用品などの専門店事業は3.6％の減収だったものの、営業損失は35億円の赤字から25億円の黒字に転換した。イオンモールなどのディベロッパー事業は営業利益が4.3％増の279億円、クレジットカードなどのサービス等事業の営業利益は11.3％減の276億円だった。