【矢野経】
2013年リフォーム市場は6.3兆円。今後は中古住宅取得時のリフォームに注目
矢野経済研究所は、住宅リフォーム市場に関する調査結果を発表した。同調査によると、2013年の住宅リフォーム市場規模は、前年比約2%増の約6.3兆円を予測している。政府の「新成長戦略」に基づく政府からの補助金などの後押しや、リフォーム事業者によるリフォーム提案の強化などで、市場が大きく活性化した場合、20年の市場規模は7.6兆円(2010年比約29%増)にまで拡大すると予測する。
12年の住宅リフォーム市場規模は、前年比0.5%増の6兆1894億円とほぼ横ばいに推移した。分野別では、「家具・インテリア」関連は増加したが、増改築や水まわり設備の交換といった「設備修繕・維持」関連は微減となった。
また、同研究所は、今後は中古住宅流通量が増えるとして、中古住宅取得時のリフォームに注目している。 住宅総数が世帯数を上回る“住宅あまり”の状況が続くとしており、新築住宅価格と比較して割安な分、その差額を利用して中古住宅取得時にライフスタイルに合わせて間取り変更等の大規模リフォームを志向する層の存在により、従来よりも潜在的需要は増えているとしている。