日本でも浸透するか?「BNPL」と「ペイ・イン・フォー」が消費者に支持される理由

松岡 由希子 (フリーランスライター)
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バイ・ナウ・ペイ・レイター

 「バイ・ナウ・ペイ・レイター」とは「今買って、あとで支払う」という後払い方式の決済手段で、BNPLの略称でも知られる。決済事業者が与信を行う点ではクレジットカードと同様だが、利用者には利息や手数料が課されない一方、加盟店が負担する決済手数料の料率はクレジットカードよりも高く設定されているのが特徴だ。

 コロナ禍でのオンラインショッピングの世界的な普及に伴って「バイ・ナウ・ペイ・レイター」の市場は拡大している。2021年以降、世界全体の市場規模は年平均22.4%のペースで成長し、28年までに204億ドル(2兆2440億円:1ドル=110円で換算)に達すると予測されている。スウェーデンのクラーナ(Klarna)、米国のアファーム(Affirm)、豪州のアフターペイ(Afterpay)ら、このサービスに特化した決済事業者が欧米を中心に事業を展開するほか、電子決済サービスのペイパル(Paypal)や国際ブランドのVISAでも同様の決済サービスを提供しはじめた。

 オンラインユーザー2005人を対象とした21年4月のアンケート調査では、

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記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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