シップス、EC売上100億円へ!自社EC比率も現在の20%から倍増を目指す秘策とは
スタッフなど多様なコンテンツをOMO化
販売スタッフなどさまざまなコンテンツのOMO化も実現している。同社は昨年、自社ECサイトの検索エンジンの機能を大幅に高めた。サイト内で商品だけでなく、何でも検索できるようにしたのだ。
従来は商品の検索しかできなかったが、リニューアル後は店舗、スタッフ、スタイリング、ニュースなどさまざまなキーワードでの検索が可能になった。例えば「渋谷」という言葉で検索すれば、渋谷店の展開商品、渋谷店にまつわるニュース、渋谷店スタッフのスタイリングなどが表示される。人名でもヒットする。
これによって「買物だけではないさまざまな発見や感動を、検索を通してお客さまに提供できるようにした」(萩原部長)
同時に商品だけでなく、スタッフ名などさまざまなコンテンツで「お気に入り」登録ができるようにした。例えばお気に入りのスタッフが新たなコーディネートを投稿したらお知らせが通知されるなど、「お客さまの『好き』に対するお知らせができ、ワントゥワンな情報価値を配信できるようになった」(同)という。
その結果、お気に入り登録が多くされている人気のスタッフのコーディネートがよく見られるようになり、コーディネート経由売上は飛躍的に高まり、スタッフのOMO化が加速した。
いずれのコンテンツ経由の売上も非経由売上に比べコンバージョンレート(顧客獲得率)は1.4倍以上になったという。