「作業衣料という軸足は動かさない」(ワークマン栗山清治社長)
2018年、「ワークマンプラス」の成功でアパレル業界の表舞台に躍り出たのが、作業衣料チェーン最大手のワークマンである。
ワークマンプラス1号店は、ショッピングセンター(SC)「ららぽーと立川立飛」に出店した「ららぽーと立川店」(昨年9月オープン)。新店はすべてワークマンプラスで出店する考えで、19年3月期末には10店舗に達する見通し。20年3月期末には65店舗体制をめざしている。
プロ向けの高機能・低価格のPB(プライベートブランド)が、カジュアル衣料として人気に火がついたのがワークマンプラスの開発につながった。ワークマンプラスで扱う商品は、既存のワークマンと変わりはなく、売場での見せ方や演出を変えただけ。にもかかわらず、年間売上高は、SC店が3億円、路面新店が1~1.5億円、既存路面改装店は改装前の5割増をただき出す。
今後、カジュアル衣料チェーンとしての道もあるのではないか。「競合他社との違いがあいまいになる」と言い、栗山社長はそんな考えを一蹴している。(S)