新しいSMの形を提示!サミット、新・中計「GG2022」を 具現化した「五反野店」の売場づくりに迫る

2020/12/18 05:57
    大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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     12月9日、サミット(東京都/服部哲也社長)は、東京都足立区に「サミットストア五反野店」(以下、五反野店)を建て替えオープンした。同店はサミットが新たに掲げる、2022年度までの3カ年中期経営計画でめざす店づくりのモデルと位置付ける店舗である。その具体的な取り組みをレポートする。

    12月9日にオープンした「サミットストア五反野店」(東京都足立区)。1977年開業で地域の“象徴”のような存在として愛されてきた繁盛店だ
    12月9日に建て替えオープンした「サミットストア五反野店」(東京都足立区)。1977年開業で地域の“象徴”のような存在として愛されてきた繁盛店だ


     五反野店は、東武伊勢崎線「五反野」駅から北へ約200mに立地する。1977年に開業した同店は、サミットにとって衣料品売場を併設した売場面積約400坪タイプの店づくりに初めてチャレンジした店舗だ。開店以降、長年地域に愛される繁盛店だったが、最新のMD(商品政策)を導入できていなかったことや、近隣に競合店が少しずつ増えてきたこともあり今回、スクラップ&ビルドにより競争力向上を図った。

     建物構造は3階建てで、1階の食品売場は、売場面積を改装前比の約1.4倍となる2102㎡に拡大。2階にはファミリーレストランといった新たなテナントを誘致し、3階には今後、医療モールを導入する。

    事業を通じて
    「社会」に貢献する

     同店で注目されるのは、サミットが新・中計でめざす食品スーパーの具現化に挑戦している点だ。

     新・中計のテーマは「GO GREEN 2022~社会に必要とされる新しいSMの創造~」(以下、GG2022)だ。「GREEN」には、サミットのコーポレートカラーである緑色のほか、「環境」「健康」「成長」などの意味も込められている。

     その具体的な方針について服部哲也社長は「これからはステークホルダーに『お客さま』『社員』『お取引先さま』だけでなく『社会』も加える。そして、食材を提供するだけでなく、事業を通じて高齢化や環境保護などの地域社会にも貢献できる、食品スーパーの枠を超えた存在になることを追求する」と説明する。これを実現することで、業態の垣根を越えた競争が激化するなか、消費者に選ばれる企業をめざす考えだ。

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    記事執筆者

    大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

    1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。

    最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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