「最先端はもう、シリコンバレーではない」

2018/08/21 16:30
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偶然、810日前後に、この言葉を2つのまったく異なるソースから見聞きした。

中国とベルリン、いずれもポスト・シリコンバレーの向かう先が異なるのがおもしろい。

 

前者と答えたのは、中国のIT企業ディープブルーテクノロジーと合弁企業を設立したイオンディライトの常務執行役員グループ戦略担当兼グループ戦略本部長の四方基之さん。ファシリティマネジメントのスマート化でビジネスモデルを大きく変えることを先導する人物だ。その1つの施策として、ディープブルーテクノロジーと組んで、無人店舗事業を手掛ける。「無人店舗に関するITについては現在、米国のシリコンバレーよりも、中国のほうが進んでいると考えています」と四方さんは語る。

 

一方、 “スタートアップの聖地”としてドイツ・ベルリンを挙げるのは、『ベルリン・都市・未来』を上梓した、メディア美学者の武邑光裕さんだ。アマゾンなどGAFAが圧倒的な力を有するように、グローバル経済に大きな影響を与えるべく成長をめざすシリコンバレー企業。この動きのカウンターカルチャーとして、ネオヒッピー文化がヒッピーキャピタリズムというかたちで花開き、世界に新たなイノベーションを起こす動きがベルリンにはあるという。

 

ポスト・シリコンバレーという視点は、これからの企業戦略に少なからず影響を与えるかもしれない。(A

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