米小売売上高、4月は前年同月比21.6%減、前月比では16.4%減
米商務省が発表した4月の小売売上高(季節調整済み、速報値)は、前年同月比21.6%減だった。同5.7%減だった3月に比べても16.4%減と大きく失速した。
米国では3月前半までは営業していた店舗が多かったが、その後、生活必需品を扱う店舗を除いて多くが休業や営業時間短縮を余儀なくされたため、4月は減収幅が広がった。州によっては5月に入って営業を再開する店舗が増えているため、今後、売り上げは回復に向かうと見られているが、新型コロナウイルス感染の第2波が起こる可能性もあり、予断は許さない。
自動車・自動車部品販売店およびガソリンスタンドを除く小売売上高は前年同月比16.0%減だった。業態別で減収幅が大きかったのは、衣料品・装飾品店の89.3%減、家具・ホームファニシング店の66.5%減、家電店の64.8%減、スポーツ用品・ホビー用品・楽器・書籍店の48.9%減、百貨店の47.0%減など。
一方、スーパーマーケットを含む食品・日用品店は12.0%増、EC(インターネット通販)を含む無店舗販売は21.6%増となり、前月に続いて売り上げを大きく伸ばした。ドラッグストアを含む美容健康関連店は10.4%減と、5.3%増だった3月から一転、マイナスとなった。