英M&S、スマホでのセルフ決済を50店舗に拡大、客がバーコードを読み取り

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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英M&S、スマホでのセルフ決済を50店舗に拡大、客がバーコードを読み取り
「モバイルペイ・ゴー」をロンドン市内の49店舗とマンチェスター市内の1店舗に広げた
英M&S、スマホでのセルフ決済を50店舗に拡大、客がバーコードを読み取り(サブ)
M&Sアプリを使ってスマホのカメラで商品バーコードを読み取る

 英小売業大手のマークス&スペンサー(M&S)は2020年2月、スマートフォン(スマホ)アプリを使ったセルフ決済の導入を50店舗に拡大した。精算のためにレジに並ぶ必要がなく、ランチタイムなどの混雑時に利用が増えている。

 同社のM&Sアプリを使ってスマホのカメラで商品バーコードを読み取ると、プリに登録されたクレジットカードで自動決済される。利用者は商品を持って、そのまま店舗を出ることができる。対象となるのは、価格が30ポンド(約4300円)以下の商品。

 同社はこの「モバイルペイ・ゴー」をロンドン市内の6店舗で試験運用していた。これをロンドンの49店舗とマンチェスター市内の1店舗に広げた。新たにモバイルペイ・ゴーの運用が始まったロンドンの「ニュー・チェンジ・フード」店では、セルフ決済利用件数の45%が正午から午後2時のランチタイムに集中しているという。昼食用のサンドイッチや飲料などの購入に利用されているようだ。

 M&Sの2018年度の売上高は約107億ポンド(約1兆5000億円)で、英国内に1000店舗強、海外で400店舗余りを展開している。売り上げの6割ほどが食品で、残りは衣料品や住居関連商品となっている。

 M&Sは19年8月、英ネットスーパー最大手のオカドリテール(Ocado Retail)の株式の半数をオカドグループから7億5000万ポンドで取得、オカドリテールはM&Sとオカドグループの共同出資会社となった。

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