ジョイフル本田、本決算は増収も営業・経常は減益

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ジョイフル本田千葉店

 ジョイフル本田(茨城県)が8月2日に発表した2024年6月期決算(非連結2023年6月21日~2024年6月20日)は、売上高が前期比2.9%増の1,268億円、営業利益が4.8%減の105億円、経常利益が4.9%減の116億円、当期純利益は6.6%増の90億円となった。

 同事業年度の「住まい」分野は、原材料の価格高騰や、取得費用の増加に伴う住宅着工件数の減少の影響を受け、木材・建築資材の売上は伸び悩んだが、2023年4月にオープンした超大型店舗「ジョイホン吉岡店」や、職人向け単独専門店「本田屋」の新規2店舗のオープン、既存ホームセンターでの「本田屋」のインショップ化が寄与し、ブランド安全靴やファン付き作業着が引き続き好調に推移。一方、夏の猛暑の影響でガーデン部門の花苗などの販売や、暖冬の影響で暖房器具などの冬物季節用品の販売が低調だったことから、「住まい」分野の売上高は前期比1.9%増の720億円に止まった。

 「生活」分野では、2023年5月からの新型コロナウイルス感染症の5類移行によって、外出機会が増え行楽用品の需要が回復。同年4月からは自転車用ヘルメットの努力義務化によりサイクル用品が好転。ペットフードは高付加価値商品の販売が好調に推移し、防災意識の高まりから防災用品も動いたことで、「生活」に関する分野の売上高は4.1%増の547億円を達成した。

 営業利益については、販管費が人件費・新店コスト・既存店修繕費の増加で4.7%増(16億1,900万円増)となったことや、売上総利益率が0.4ポイントダウンして32.0%に下げたこと、また、営業総利益が2.4%増(10億9,200万円増)に止まったことから、販管費の増加分を吸収しきれず減益につながった。

 2025年6月期の業績については、売上高で0.9%増の1,280億円、営業利益で0.3%増の106億円、経常利益で0.5%増の117億円を予想している。

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