週刊コンビニニュース ローソンが深夜省人化店舗を半年間実験

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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1週間のコンビニに関するニュースをまとめた『週刊コンビニニュース』。深夜にコンビニを利用する消費者はどのぐらいいるのかは立地によって差はあるだろうが、利便性を第一義として成立する業態だけに、深夜営業は避けて通れない施策ではある。その一方、売上も少なく、コストが増え、人員確保が難しいのが深夜帯なだけに、コストを減らす工夫はもちろんだが、引きつける商品やサービスを増やして、売上確保を目指すことにも注力すべきだろう(8月20日から26日のニュースをまとめました)。

ローソン氷取沢店 無人化イメージ
QRコードや入店カードなどで利用者の入店を管理する

① ローソン
深夜省人化店舗を半年間実験

 ローソンは加盟店支援を目的とした人手不足対策として、横浜市のフランチャイズ加盟店「ローソン氷取沢店」で、スマート店舗(深夜省人化)の実験を始めた。8月23日の午前0時から始め、約半年間行う。
午前0時から5時までの深夜時間帯に、売場に店員を配置せず、利用客自身が決済するが、バックヤード勤務については1名を配置する。入店方法は3つ。事前にローソンアプリに登録された入店用QRコードの利用、近隣に配布した入店カードの利用、入店管理機器で顔写真を撮影しての入店。決済方法は、「ローソンスマホレジ」または「自動釣銭機能付きの完全セルフレジ」でのキャッシュレス決済が主となるが、現金での支払いもできる。店員の対応が必要な商品やサービス(たばこ・酒類などの免許品、カウンターファーストフード、切手類、収納代行、チケット販売など)は除かれる。店舗オペレーション、防犯、物流面の課題、売上の推移、利用客の声などを検証したうえで、拡大展開を検討する。

② ローソン
「Another Choice」7月分も好調か

 ローソンは、顧客と一緒に取り組む食品ロス削減プログラム「Another Choice」の実証実験を、6月11日から8月31日までの間、沖縄県と愛媛県の店舗で進めているが、このほど7月分の寄付金が確定した。
「Another Choice」は、顧客が消費期限の近い商品を選択すると、対象商品売上総額(税抜)の5%が次世代を担う子供たちへの支援の取り組みに寄付され、同時に顧客に対しては対象商品合計金額に対して100円につき5ポイントが還元される仕組み。7月分については、沖縄県235店舗で延べ約16万4,000人が協力し、約198万円の寄付金が確定。愛媛県218店舗については、延べ約12万3,000人が同プログラムに協力し、寄付金は123万円となった。なお、6月分については、寄付金が沖縄県で約110万円、愛媛県で約73万円だった。8月末のプログラム終了後、結果について検証する。

③ ポプラ
クーポンアプリ『No Food Loss』を直営店に拡大

 ポプラは、食品ロス削減の解決を目的としたクーポンアプリ『No Food Loss』の取り扱いを直営店85店舗に拡大する。今年2月から関東地区の直営店で導入し検証を行ってきたが、一定の効果が認められたことから関東から九州までの直営店で運用を開始する。
クーポンアプリ『No Food Loss』は、HISグループのみなとく株式会社が開発した食品ロス削減のためのプログラム。販売期限や季節限定パッケージなどの理由で、まだ食べられるのにやむ得なく廃棄する食品を値引きクーポンでお得に購入できるシステム。『No Food Loss』のアプリをダウンロードしたユーザーは、近隣店舗のロス削減対象の商品情報がクーポン形式で通知され、直接店舗でクーポンを認証させることで、買得価格で購入できる。購入金額の一部は、アフリカやアジアの子供たちの給食費として寄付される。

④ セブン-イレブン
尾張旭市と『地域活性化包括連携協定』を締結

 セブン-イレブン、イトーヨーカ堂は8月21日、愛知県尾張旭市と相互の連携を強化し、一層の活性化に資するための『地域活性化包括連携協定』を締結した。連携事項は、健康づくりの推進に関すること、子育て支援の推進に関すること、高齢者・障がい者福祉の推進に関することなど、10項目にわたる。現在、同市内のセブン-イレブンの店舗数は13店舗、イトーヨーカ堂が1店舗。

⑤ ローソン
消費増税に合わせて中食強化

 10月の消費税変更で適用される軽減税率の導入に伴い、持ち帰りの食事や酒を楽しむ中食ニーズが高まることが予想されることから、ローソン、ナチュラルローソンは居酒屋・カフェメニューを自宅で楽しんでもらえるよう、弁当、サラダ、揚げ物、サンドイッチ、ベーカリーなどの中食商品を強化する。メニューの例としては、「彩りおかず弁当」(税込550円)、「もちプリッ!リガトーニ&Deliセット」(同550円)、「フィッシュ&チップス」(同200円)などがあり、9月3日から順次発売する。
また、ローソン銀行は10月1日より、クレジットカード「ローソンPontaプラス」の会員向けに、ローソン、ローソンストア100、ナチュラルローソンでのクレジットカードでの支払いについて、100円(税抜)につき買上ポイントを4ポイント加算するサービスを開始し、消費税変更後のお得感をアピールする。

⑥ ローソン
中国瀋陽市に3店舗を同時に初出店

 日系CVSとして8月29日、初めて出店する。物流、食品卸の事業を展開する瀋陽副食集団有限公司傘下の瀋陽東副超市有限公司とローソンが設立した「羅森便利有限公司」によるもの。人口約700万人を超える遼寧省の省都・瀋陽市は中国東北部の中心地として開発が進められていて、経済発展とともにコンビニへの需要が高まっている。2021年までに市内で150店舗以上の出店を目指す。

⑦ セブン-イレブン
オリジナルのスープ総菜5品目を刷新

 寒暖差による“嗜好の変化”に対応し、温めて食べる『根菜たっぷり!10品目の生姜スープ』など5品目を刷新した。今回は、具材比率を見直し、食べ応えをアップ。ベースとなるスープは、丸鶏と野菜で炊き出したスープをさらに丸鶏で炊き出し、炒めた野菜を加えることで鶏の旨みと野菜の甘味を向上させ、より濃厚なスープに仕立てた。8月20日から順次発売。

  • 『根菜たっぷり!10品目の生姜スープ』(税込321円)
  • 『具たっぷりクラムチャウダー』(同)
  • 『お肉の旨味!餃子と野菜の中華スープ』(同)
  • 『9種具材の香ばし野菜ちゃんぽんスープ』(同)
  • 『合わせ味噌仕立ての具だくさん豚汁』(同)

⑧ ローソン
中学生考案の2品を関東甲信越の店舗で発売

 9月3日から関東甲信越の約4,800店舗で、埼玉県立伊奈学園中学校の生徒たちが考案した「抹茶梅ぇ〜ろんぱん」(税込150円)、「ねぎみそ豚パン」(税込140円)を発売する。「抹茶梅ぇ〜ろんぱん」は埼玉県産狭山茶葉を、また「ねぎみそ豚パン」は埼玉県産深谷ねぎを使用した。

⑨ ミニストップ
2年ぶりに復活した「プレミアム和栗モンブランソフト」

 秋に旬を迎える食材“和栗”を贅沢に使った「プレミアム和栗モンブランソフト」(税込332円)を8月23日から発売。「プレミアムソフト」シリーズは、2013年の発売から支持されていて、なかでも2015年と2017年に発売した「プレミアム和栗モンブランソフト」は大ヒットとなった。今回は、和栗本来の味わいをより楽しめるよう仕上げたほか、ソフトクリームはミルク感と洋酒風味を控えめにし、コーンはほろ苦のココアワッフルコーンに変更して、2年ぶりに復活させた。秋の限定商品。

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