イオンリテール初のレイアウトに挑戦した「イオンスタイル修学院小町」の新たな売場づくりとは!
イオンリテール(千葉県/井出武美社長)は2023年3月2日、京都府左京区に「イオンスタイル修学院小町」(以下、修学院小町店)をオープンした。1階に簡便・即食商品、2階に生鮮、日配、冷凍食品を配置しているのが同店の特徴のひとつで、イオンリテールとしては初めてのレイアウトだ。本記事では開店日初日の簡便・即食品を強化した1階売場をレポートする。
1階に簡便・即食コーナーを配置するイオン初のレイアウト
修学院小町店は、叡山電鉄本線「出町柳」駅から7分の「修学院」駅から南東へ約230mの場所に立地し、商圏とする半径1km圏内には約1万2000世帯が居住する。修学院小町店では、30~50代のファミリー層をメーンターゲットに、20~30代の単身世帯をサブターゲットに据えた。
「西陣小町店」、「西ノ京小町店」(ともに京都府京都市)に続く、売場面積1000㎡以下の小型店舗「小町シリーズ」の3店舗目としてオープンした修学院小町店は、イオンリテールとして初めて1階に簡便・即食商品、2階に生鮮という売場配置にしている。これは、サブターゲットである単身者が簡便・即食商品中心の1階売場を“コンビニ感覚”で利用することを見据えたレイアウトだという。高橋竜也店長は「デリカを1階に配置したことに合わせ、総菜の売上高構成比を15.7%と他店に比べてやや高めに設定している」と説明する。
オリジナル商品と京都の「じもの」商品が程よく品揃えされた即食・簡便コーナー
総菜が揃う1階の売場を見ていこう。平台では店内で焼き上げるだし巻き卵(398円)を目玉商品とし、同商品を盛り込んだ「手作り玉子焼きと鮭の海苔弁当」(598円)などの派生商品も展開する。京都の「じもの」商品として、「太秦ロケ弁当」で知られる穂久彩の「お疲れ様です!牛めしです!」(1112円)や、角井食品の「かやくごはんおばんざい」(398円)なども揃える。
中央の冷蔵ケースでは、京都市内の既存店で人気だった京都のベーカリー「SIZUYA」やうどん店の「冨美家」の商品をコーナー化。併せて、グループのプライベートブランド(PB)「トップバリュ」の「2/3日分の国産野菜タンメン」(398円)も展開する。
インストアベーカリーでは、「発酵バタークロワッサン」(150円)などの一部商品を焼き上げる様子をお客に見せることで、店内調理のライブ感を訴求する。そのほかにも「アーモンドアップルカスタードパイ」(580円)や「カリっとジューシーカレーパン」(178円)などを品揃えする。