【イオン】 14年2月期は2期連続の営業減益、今期は増益予想

Pocket

 イオンが発表した2014年2月期の連結業績は営業利益が前期比10.1%減の1714億円だった。営業減益は2期連続。

 期中にイオンマーケット(旧ピーコックストア)とダイエーを連結化した効果で売上高に当たる営業収益は12.5%増と2ケタの伸びで6兆3951億円となったが、ダイエーが33億円の営業赤字となるなど利益面ではこの両社が足を引っ張った。

 事業セグメント別の営業利益は、GMS(総合スーパー)事業が24.5%減の350億円、SM(スーパーマーケット)事業が44.2%減の122億円と共に大幅な減益だった。営業収益ではイオン全体の7割を占める両事業だが、営業利益の構成比は3割弱にとどまっている。一方でクレジットカードなど総合金融事業は20.7%増の408億円、ショッピングセンター開発・運営のディベロッパー事業は1.0%増の433億円と、この両事業で利益の半分を稼ぎ出した。首都圏で約450店舗を展開する「まいばすけっと」が黒字化した戦略的小型店事業も9.1%増の44億円と増益だった。

 GMS事業ではダイエーを中食やHBC(美容健康関連商品)を強化する改装などによって立て直し、3期ぶりの営業黒字化を目指す。SM事業では前期に345店舗の既存店改装を実施したが、開業から3年を経過した800店舗の改装を終えるまで今期も活性化投資を続ける。

 両事業を増益基調に乗せることで、15年2月期の営業利益は16.7~22.5%増の2000億~2100億円を見込む。営業収益はダイエーが通期で寄与することもあり、9.5%増の7兆円となる見通し。

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態