【米シアーズ】 衣料品通販のランズエンドをスピンオフ
米シアーズ・ホールディングス(HD)は12月6日、衣料品通販子会社のランズエンドをスピンオフ(分離・独立)すると発表した。
シアーズHDは業績立て直しのためここ数年、資産売却を進めており、今回のスピンオフもその一環。ランズエンドの全株式をシアーズHDの株主に比例配分、ランズエンドはナスダック市場への上場を目指す方針だ。
シアーズHDは2002年にランズエンドを買収、傘下の大衆百貨店チェーン「シアーズ」にランズエンドのショップを導入して衣料品部門の立て直しを図ったが、ランズエンドの売上高は買収当時の17億ドルから2012年度は16億ドルに低下、利益も1億3500万ドルから500万ドルに減少した。
シアーズHDは昨年、オーチャード・サプライ・ハードウェアをホームセンター大手のロウズに売却、カー用品販売・整備事業も売却先を探している。
経営破綻したKマートを2003年に買収したヘッジファンド経営者のエドワード・ランパート氏は、05年にKマートとシアーズを統合してシアーズHDを発足させたが、業績不振が続いている。13年2~10月期の売上高は前年同期比7.2%減の255億9500万ドル、営業損益は7億9500万ドルの赤字(前年同期は2億1600万ドルの赤字)となっている。