【菱食】営業益は23.2%増の127億円、1~12月期
食品卸大手の菱食が発表した2010年1~12月期の連結業績は、前期に酒類カンパニーを統合した影響や冷凍・チルド食品など低温事業の拡大で売上げが増加、反面、物流費など販管費を削減したことで、営業利益は前年同期比23.2%増の127億円となった。
酒類の売上高は8.4%増の3384億円、冷凍・チルド類は5.6%増の3860億円だった。業態別売上高では、主力の食品スーパー向けが3.9%増の6604億円となる一方、コンビニエンスストア向けは0.1%減の2326億円と横ばいだった。総合スーパー向けは10.7%増の1685億円に増えた。
同社は決算期を12月から3月に変更するため、今期は15ヵ月の変則決算となる。11年3月期の業績については、売上高が1兆9000億円(前期比37.2%増)、営業利益が130億円(25.2%増)を見込む。
現在、協議中の明治屋商事、フードサービスネットワーク、サンエスの三菱商事系3社との経営統合については今年3月までに合意を得る予定。