【総菜市場】2010年度の市場規模は8兆5000億円、今後は微増続く
矢野経済研究所が行った調査では、2008年度の総菜(中食)市場は消費者の節約志向と「内食」需要の顕在化により堅調推移、前年度比0.3%増の8兆4879億円となった。長引く不況の影響を受け、消費者が節約志向を強めるなか、外食を控え、総菜を購入するなどして家庭内で食事をする内食、中食の需要が顕在化した。
また、同研究所では2010年度の総市場規模を8兆5004億円と予測。有職女性や共働き世帯の増加に加えて、高齢者を含めた単身世帯の増加などにより、総菜需要は拡大基調にあるものの、今後の市場伸び率は横ばい、ないしは微増傾向が続くと見る。
調査は主に総菜専門店、コンビニエンスストア、量販店、百貨店、生活協同組合、給食弁当業、ファストフード店舗などで販売される弁当を含む調理済食材を対象とした。