【米ウォルグリーン】新フォーマット効果で過去最高の売上高、10年8月期

2010/10/01 16:38
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 米ドラッグストア最大手のウォルグリーンが発表した2010年8月期の業績は、売上高が前期比6.4%増の674億ドル(約5兆7000億円)と市場予測を上回り過去最高を記録した。291店舗の新設効果もあったが、同社が「カスタマー・セントリック・リテイリング(CCR)」と呼ぶ新フォーマットに改装した既存店の増収効果も寄与した。CCRはハード面では陳列什器の高さ引き下げ、通路幅や売り場サインの拡大などにより買い回りのしやすさ、商品の見つけやすさを追求。商品面では食品と酒類の品揃えを強化している。これまで既存店改装と新規出店を含めCCR型の店舗は同社の約8000店舗中、1800店以上にまで増えている。また、ビール・ワインの取扱店が約4200店舗にまで増え、客数および客単価アップにつながっている。

 

 調剤部門でジェネリック(後発)医薬品の取り扱いを増やしたことなどで粗利益率は前期から0.3ポイント改善して28.1%となり、営業利益は34億ドルと6.5%増えた。純利益は4.2%増の20億ドルだった。

 

 同社は期間中にニューヨーク市を地盤に258店舗を展開する同業のデュエイン・リードの買収を完了した。

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