【全国百貨店】6月の既存店は震災後初のプラス、復興需要とクールビズ効果
日本百貨店協会がまとめた6月の全国百貨店の売上高は約4927億円で、既存店ベースでは前年同月比0.3%増となった。既存店が前年比プラスとなるのは東日本大震災後では初めてで、今年2月以来、4ヵ月ぶり。
復興需要で仙台地区が14.1%増と大幅な伸びを示したほか、東北全体(仙台を除く)でも4.8%増だった。大都市圏の東京(0.4%増)、横浜(1.0%増)、大阪(2.1%増)も前年実績を上回った。
また、節電対応でクールビズ商戦が盛り上がったおかげで、紳士服・用品の売上高が1.2%増と8ヵ月ぶりのプラス。自粛ムードが一段落したことで、美術・宝飾・貴金属が2.8%増と52ヵ月ぶりのプラスとなった。
生鮮食品が8ヵ月ぶり、菓子が2ヵ月ぶりのプラスとなったことで食料品も1.1%増と2ヵ月連続のプラスを記録した。