わずか約3カ月!スピード居抜き出店したイオンスタイル河辺の革新性!
店の“顔”に「ここdeデリ」を配置!
直営食品売場を中心に、イオンスタイル河辺の売場を見ていこう。2階食品売場の売場面積は旧店とほぼ同じとなる約600坪。旧店から最も変わったのが、2階入口付近の売場である。
この入口は駅から続く歩行者デッキと直結する、いわば店の“顔”とも言える売場。東急ストアが運営していた頃は、総菜や菓子といったテナントで構成する“専門店ゾーン”となっていたが、イオンスタイル河辺では最近の新店や改装店で導入を進めている即食ゾーン「ここdeデリ」を配置した。
既存の「ここdeデリ」では「ペルグラーノ」「ガブリングステーキ」といった、注文を受けてから調理したメニューを提供するバイオーダー方式のコーナーを導入している店舗も見られるが、イオンスタイル河辺では量り売り総菜の「リワードキッチン」「カレーバー」とイートインで構成する。インストアベーカリーについては、河辺とうきゅうの頃から入居するテナントがあることから直営売場は設けていない。
店舗奥に歩を進めると、「ここdeデリ」と連動するかたちで展開する、総菜売場と青果売場が見えてくる。青果は最前面に旬の果物を配置するなど基本を徹底した売場で、取材時はぶどうやマスカット、梨などを平台で訴求していた。また、グループとして販売に力を入れる有機野菜も充実させており、プライベートブランド「トップバリュグリーンアイ」のほか、あいづ有機農法生産組合の有機野菜ブランド「七人の百姓」の野菜をラインアップする。
総菜は、実験的な商品政策(MD)は導入せず、既存店の人気商品中心としたレギュラーのラインアップを展開する。
次ページは
鮮魚、精肉、グロサリー売場をレポート