売場面積300~400坪で年商20億円は当たり前! 19期連続増収中のエブリイが成長のために下した重大な決断とは!?

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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エブリイが出店戦略を切り替える、重大な理由と勝算!

毎朝、部門の担当者が中央卸市場へ行き、自ら目利きした鮮魚を仕入れる。担当者は売場に立ち、お客と会話しながら売り込むスタイルは、売場に活気を与えている(写真はIKOCCAエブリイ大安寺店)
毎朝、部門の担当者が中央卸市場へ行き、自ら目利きした鮮魚を仕入れる。担当者は売場に立ち、お客と会話しながら売り込むスタイルは、売場に活気を与えている(写真はIKOCCAエブリイ大安寺店)

 チェーンストアでありながら、個店に大きな裁量権を与え、生鮮4品の高鮮度を強い武器に、販売力を磨きながら、高成長を実現してきたエブリイ。とはいえ、郊外地域をメーンとする既存商勢圏では、今後顕著な人口減が予想される。30年後にはいまより3割も人口が減るとされる地域もあるほどだ。そうしたなか、エブリイでは継続的な成長を実現するため、人口の減少幅が少ない都市部への出店も行う方針に切り替えた。

 すでに201710月には広島市内に都市型立地のスーパーマーケット「NANO RINOエブリイ楠木店」を出店。都市部でのスーパーマーケット運営のノウハウ構築に努めた結果、利益面でも上場の成果が得られた。

 エブリイは194月、今度は岡山市内に同じく都市型立地の「IKOCCAエブリイ大安寺店」をオープン。至近距離にはディスカウントスーパーのラ・ムー、スーパーマーケットの天満屋ハピーズ、ハローズ、山陽マルナカ、ゆめマートなどがあり、有力各社がしのぎを削る激戦区だ。

 エブリイは本来鮮度の高い“素材”の提供に絶大な強みを持つが、都市型ニーズに対応し、「簡便」「即食」「個食」などをキーワードとする商品の品ぞろえを強化している。

 さらに今回はじめて、需要が高まる冷凍食品において、新しい売場づくりを導入。冷凍食品だけで売場を括るのではなく、生鮮食品各売場の並びに冷凍食品を関連販売させる取り組みを行う。冷凍食品に“鮮度感”を与えることに成功した結果、大幅な売上増を実現した商品もある。

 このように、エブリイは繁盛店をひっさげて、ルーラルから都市へ、出店の幅を広げる。若きリーダー、岡﨑浩樹社長の元、これまでのエブリイをさらに進化・成長を図るべく新・発進しているエブリイに今後も注目だ。

 エブリイの最新戦略、最新店舗戦略、商品政策、グループシナジー、強さの秘訣教育制度については、「ダイヤモンド・チェーンストア」9月1日号特集「エブリイ、新発進」で詳細にわたって掲載!
 岡﨑社長へのインタビューでは、商勢圏で競争が激化するなか、どのような方針で差別化、事業拡大を図るかを尋ねた。

エブリイの強さのすべてがわかるのは!ダイヤモンド・チェーンストア2019年9月1日号

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