2019年度ドラッグストア売上高ランキング  マツキヨ・ココカラ連合で勢力図はどう変わる?

小木田 泰弘 (ダイヤモンド・ドラッグストア 編集長)
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ココカラとマツキヨが経営統合に向けて協議開始 

 売上高首位のツルハHDとウエルシアHDの売上高の差は約33億円ある。

 そしてココカラファインの“縁談話”が前進したことで、2020年度の売上高ランキングはまた首位が交代しそうだ。

 ココカラファインは814日にマツモトキヨシHDとの経営統合に向けて協議を開始すると発表した。

  ココカラファインのニュースリリースによると、「(1)当社の具体的な経営課題を克服する解決方法として、当社のみで実現することは容易ではなく、他社と統合することが適切であること。(2)マツモトキヨシホールディングスとの統合により、店舗作業の効率性やプライベートブランド商品の開発などについて、大きなシナジー効果が生じる可能性があり、それらのシナジー効果をより効果的に発現させることにより、当社株主が保有する株式の価値が最大化する可能性があること。(3)当社の中長期的な企業価値及び当社株主の利益の向上に資すること、また、経営統合を現時点で実施することについての合理的な理由も存在すること」の3点が決め手になったようだ。

  マツモトキヨシHDとココカラファンの直近の業績を単純合算すると売上高は9765億円とダントツの規模となる。店舗数は3008店舗とこちらも2位以下を引き離してダントツだ。

  マツモトキヨシHDとココカラファインのように、大手ドラッグストア企業同士の経営統合が進めばドラッグストア業界の勢力図が大きく塗り替わる。ナショナルチェーンを志向するほかの大手ドラッグストア企業が合従連衡に動くかどうか注目だ。

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記事執筆者

小木田 泰弘 / ダイヤモンド・ドラッグストア 編集長

1979年生まれ。2009年6月ダイヤモンド・フリードマン社(現ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」誌の編集・記者を経て、2016年1月から「ダイヤモンド・ドラッグストア」誌副編集長、2020年10から同誌編集長。

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